H27 りんご並木横町『いこいこ』

飯田市本町一丁目に広がっていた空き屋群を7店舗同時にリノベーション。

耐震や様々な法規制と戦った仕事でしたが、寂しかった空き屋に新たな魂が注入され、多くの来客で賑わう中心市街地の新たな拠点が誕生した。だんだんと認知度が高まり、多くの来客で賑わっている。

飯田市が出資する第三セクター「飯田まちづくりカンパニー」は7日、りんご並木周辺の空き店舗などを活用して11月1日にオープンさせる商業施設の概要と名称を発表した。中心市街地への誘客に向けて整備してきた新施設で、飲食や物販などの7店が入居。一般公募した施設名称は「並木横丁いこいこ」に決まった。

 商業施設は同市本町1と通り町1にあり、飯田大火(1947年)以降に建てられて空き店舗化していた建物を再生するなどしたのが特徴だ。同カンパニーが事業用地を借り、テナントに貸すことで「所有と使用の分離による空き店舗対策」を図っており、1日午前10時に全面開業に合わせてオープン式典を開く。

 同カンパニーによると入居7店舗は▽カフェ&雑貨 ひらのや▽信州飯田餃子&メインバー マツ▽リラクゼーション&カフェ レン▽モンゴル家庭料理&衣料品 遊牧民▽五平もち 在来屋▽バーガーカフェ パルズ▽飲食店(名称未定)。カフェなどの飲食店、雑貨、衣料品などの物販、マッサージ店など業態は多様で、市街地でNPO法人が実施する「チャレンジショップ」で店舗経営の経験を積んだ市民も出店する。

 施設名称は9月末まで公募したところ、市内外から計68点の応募があり、同市松尾清水の斉藤和枝さん(61)の作品「いこいこ」を選んだ。このエリアに行ってみたい―との思いがあり、反対から読むと「こいこい」になることから、同カンパニーは「多くの皆さんに来てもらいたいという願いも込めて選考した」。また、「~丁」の応募も多かったことから名称に「並木横丁」を冠したとしている。(信濃毎日新聞2014,10,8より)