開口部の環境デザイン 『伊那谷Style』No,38

住まいの環境をデザインしていく要素で最も重要な部分は開口部です。特に南信州は冬期の晴天率は全国トップクラス。でも内陸性盆地気候で夏は38℃、冬は-8℃とほぼ50℃の外気温度差に対して、快適な室内環境を生み出さなくてはなりません。

室温の大部分が開口部から逃げていきますが、冬期には開口部より暖かい太陽熱を取り入れることが出来ます。一番熱が入り、熱が逃げていく部位が開口部です。南信州の気候を考慮した場合は、冬期は積極的に窓から太陽光を取り入れ、夏期は庇をきちんと出して日射の遮蔽を行う事が基本となります。家全体の開口部は断熱性能が高い樹脂サッシュを基本として、出来ればリビング周りは木製建具若しくは木製サッシュにこだわりたい。

住まいの環境デザインの第一歩です。